HVAC&R JAPAN 2018 出展レポート

2018年2月27日(火)~3月2日(金)、幕張メッセで行われた「HVAC&R Japan 2018第40回 冷凍・空調・暖房展」は盛況のうちに終了いたしました。ご来場くださいました皆様には改めて御礼申し上げます。今回は、本展示会への出展内容をご紹介いたします。

開催概要

超低GWPターボ冷凍機 EcoWise 実機の展示

~ノンフロン冷媒採用ターボ冷凍機の普及に手応え~

昨年のMACS2017「第13回スマート空調衛生システム展」に続き、弊社ブースのメイン展示品としてターボ冷凍機の実機を展示。MACS2017では分割した状態でしたが、今回は完成品を展示し、ターボ冷凍機の構成、サイズ感、タッチパネル式制御パネル(アダプティビュー)の操作性などを体感していただきました。

トレインのEcoWise(エコワイズ)ターボ冷凍機が採用している冷媒「R-514A」「R-1233zd」がノンフロン、低圧、不燃性であることにより「フロン排出抑制法」「高圧ガス保安法」の適用対象外である点、さらに2L(微燃性)冷媒に求められる法令・ガイドラインに定められた遵守事項に関する対応も不要である点などに、多くのご来場者の方より高い関心や質問を寄せていただきました。

室内機・室外機一体型ルーフトップ型エアコン

国内映画館でトップシェアを誇るルーフトップ型エアコンをパネルにて展示。

(1)屋上設置で省スペースを可能とする室内外機一体の合理的な構成であること、

(2)外気導入による室内空気品質の向上が可能であること、

(3)大風量で大空間の冷暖房に最適なパッケージエアコンであること、

などの特徴について、多くのご来場者の方より高い関心をお持ちいただきました。

クラウド型制御・遠隔監視システム

トレインの遠隔監視システム「トレーサー」を、パネルとデモシステムで展示。トレインが設計段階から関わった地域冷暖房設備において、保証効率であるシステムCOP5.7を上回る高効率で運転されている状態をデモ画面でご来場者の方にご確認いただきました。

出展者プレゼンテーション

会期3日目(3月1日)の16:00~16:30に展示会場内情報発信コーナーで「ノンフロン冷媒採用ターボ冷凍機および冷媒規制動向」について開発営業戦略本部 開発営業戦略本部長 松村一美より発表いたしました。

キガリ改正、フロン排出抑制法、海外のフロン規制状況、微燃性冷媒に関する情報とともに、ノンフロン超低GWPターボ冷凍機EcoWise(エコワイズ)の特徴やメリットをご紹介いたしました。予想を上回る多くの方に参加いただき、これらの内容への関心の高さを改めて実感いたしました。

ノンフロン冷媒採用ターボ冷凍機および冷媒規制動向

総評~展示会を終えて

2015年のフロン排出抑制法以前の2014年11月にノンフロン冷媒採用ターボ冷凍機を発表した後、HVAC&R2016 、MACS2017を経て今回のHVAC&R2018でもノンフロン冷媒採用ターボ冷凍機を展示してまいりました。今回のご来場者の皆さまから寄せられた質問の内容や、今後の計画情報に触れ、トレインのノンフロンターボ冷凍機についての関心が、さらに高まっていることを実感いたしました。ターボ冷凍機がフロン排出抑制法の指定製品となることが見込まれている状況からも、今後、ターボ冷凍機に使用される冷媒のノンフロン化は急速に進むものと思われます。