次世代冷媒採用で業界をリードするEcoWiseポートフォリオ ~次なる“ノンフロン次世代冷媒”は2017年第1四半期に発表~

2016年10月15日に採択されたモントリオール議定書「キガリ改正」において、強力な温室効果ガス「HFC(ハイドロフルオロカーボン)」の段階的削減が明確に定められました。

ターボ冷凍機に広く使われている「R-134aやR-245faといった温暖化係数の大きいHFC冷媒」についても、今後消費削減の具体的方策が求められることは必須です。

トレインは2014年にリリースしたノンフロン冷媒ターボ冷凍機「Eシリーズ」に続き、2017年、新たなノンフロン次世代冷媒採用ターボ冷凍機を投入します。これにより、日本におけるHFC削減にさらに貢献します。

トレインは、この度発売するノンフロン次世代冷媒「R-514A」採用ターボ冷凍機により、小型から大型全レンジでノンフロン冷媒機を揃え、サステイナブルな社会の実現に貢献します。

世界初の“HFO冷媒”を採用したターボ冷凍機

2015年4月からフロン排出抑制法が施行され、温暖化ガスの排出に対する規制が厳しくなりました。これに先駆け、トレインは2014年11月、“ノンフロン次世代型超低GWP*冷媒”である「HFO*冷媒(R-1233zd)」を世界で初めて採用した「Eシリーズターボ冷凍機」を発売しています。

「HFO冷媒(R-1233zd)」は、フロン排出抑制法の適用対象外の次世代冷媒として普及が進んでいる冷媒です。これを採用した「Eシリーズターボ冷凍機」は、「第18回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」で経済産業大臣賞を受賞し、環境に対する先進性が裏付けられています。

  • * GWP(Global Warming Potential):地球温暖化係数
  • * HFO(Hydrofluoroolefins):ハイドロフルオロオレフィン

新たなノンフロン次世代冷媒採用ターボ冷凍機の投入で、さらに低GWP化をリード

Eシリーズターボ冷凍機が700~4000トンと大型のレンジであるのに対し、2017年に新たに発表が予定されるターボ冷凍機は、ノンフロン次世代冷媒「R-514A」を採用し、200~1200トンのラインアップとなります。これにより、トレインは小型から大型(200~4000RT)まで、すべてのレンジをノンフロン次世代冷媒でカバーすることになり、現在、日本の市場で広く使われているHFC冷媒から次世代冷媒への転換において、さらに大きく貢献します。

「R-514A」のGWPは2未満、不燃性であり、トレイン製の「R-123(HCFC)冷媒」を使用しているターボ冷凍機にも適用可能な冷媒です。

この「R-514A」は、Chemors社(ケマーズ社:旧デュポン社)から発表されている冷媒で、冷凍機だけでなく、発泡剤等をはじめとしたその他の需要の増大も見込まれています。

トレインは日本に先駆け、2017年1月30日~2月1日にラスベガスで開催されるAHR Expoにて、「R-514A」冷媒に対応した製品・サービスの発表を予定しています。

加速が予想される日本の「HFC冷媒」削減

2016年10月、モントリオール議定書「キガリ改正」では、強力な温暖化ガスである「HFC」の先進国・途上国における段階的削減が明確に定められました。

これにより、世界で5番目のGHG*排出国である日本でも、ますます「HFC冷媒(R-134a、R-410A等)」の削減が加速することが予想されます。

*GHG(Greenhouse gas):温室効果ガス

※キガリ改正に関する詳細はこちら

HVAC業界のリーダーとして発表する「EcoWiseTMポートフォリオ」の第2弾に期待

EcoWiseTMはトレインが産業・住宅用空調事業を担うインガソール・ランドグループの気候に関するコミットメントの一つである「2020年までに、製品に使用されている冷媒および製品の高効率化により、弊社製品に関わる温室効果ガス排出量を50%削減する」ことの実現に向けた製品ラインアップの商標です。

2014年11月発表の「Eシリーズターボ冷凍機」は、「EcoWiseTMポートフォリオ」の第1弾として発売しました。そして「R-514A」を採用した「ノンフロン次世代冷媒採用ターボ冷凍機」は、日本におけるその第2弾として発表します。

トレインは常に環境保護への取り組みにおけるHVAC業界のリーダーとして、お客様が効率・信頼性・安全性に妥協することのない設備の低GWP化を実現します。